『デブとラブと過ちと!』コンプレックスの塊だった夢子はある日、大事故にあう。なんとか命を取り留めたが、目が覚めた彼女はまるで人が180度変わってしまっていてた。超ポジティブになった夢子によって周りの環境は大きく変わっていき・・・!?
病院で目を覚ますと、記憶を失い、なんと以前とは180度違うポジティブな性格になっていたのです。
まるで別人の夢子に、周囲は驚き…。
記憶を失い性格が変わった夢子が、憧れの彼と繰り広げるラブストーリーです!
『デブとラブと過ちと!』1話のネタバレを紹介します!
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デブとラブと過ちと!【1話】ネタバレ!
バチが当たったんだと思っていました。
醜い姿の自分が、美しい人を好きになったから…
救急車の中で目を覚ますと、痛みと苦しみで、このまま死にたいと思ってしまいます。
生きていてもいいことなんてなく、生まれ変われるなら次はもっと…、
そう思い、意識を失うのでした。
そうして病院に運ばれた幸田夢子。
次に目を覚ますと、ベッドの脇には見知らぬ男女がいました。
その2人は夢子の両親で、夢子は自分の親の顔や名前も思い出せなかったのです。
両親の話によると、夢子は自殺をしようとしたようです。
身に覚えがないどころか、自分の顔も思い出せません。
以前の夢子は、鏡が嫌いでした。
しかし、母に渡された鏡を見ると、肌が白く、瞳は潤み、さくらんぼのような唇…。
夢子の目には、自分の顔が超可愛く見えていました。
両親は、夢子がおかしくなったと焦ります。
主治医の話によると、夢子は逆行性健忘症でした。
脳の衝撃で過去の出来事を思い出すことができなくなる病気です。
それを聞いた母は、自殺未遂の上に記憶喪失なんて、近所の目を気にします。
しかし、4階から落ちたのに命があるだけでも奇跡です。
なくなったのは記憶の一部だけで、五体満足なんて運がいいと夢子は笑うのでした。
家に帰り自分の部屋に入ると、地味な部屋で、姿見どころか手鏡も見当たりません。
母の「鏡が嫌いでしょ」という言葉を思い出します。
自分の姿を見たくないぐらい嫌いだったのが自殺の原因かと考えた夢子は、スマホを見てみることにします。
スマホには、自分の写真はほとんどありませんでしたが、見知らぬ美しい男性を望遠で撮ったような写真が大量に保存されていました。
その時、母が部屋にきて、仕事はいつから行くのかと聞かれます。
夢子は24歳で、既に働いているということすら思い出せませんでした。
しかし、過去の自分を知る恐怖心より好奇心が勝り、次の日から出社することにしたのでした。
次の日の通勤途中、オフィス街に公園を見つけます。
夢子は何故か寄らなきゃいけない気がして、公園の中に入って行くと、顔を青くして茂みに蹲っている人を見つけます。
声をかけると、それは夢子のスマホに大量に保存されていた写真の人物でした。
相手の様子から、知り合いではないようで、あの写真は盗撮だと確信する夢子。
気分が悪そうな男性は、出勤前はいつもこうだから大丈夫だと言います。
夢子は休むように言いますが、男性はそんなことは出来ないと答えます。
夢子はこの前まで死の淵にいたのに休んだら元気だと笑い、喋り続けます。
すると、男性は「面白い人だね」と笑顔になります。
その笑顔を見た夢子の心臓は高鳴り、逃げるようにその場から立ち去ります。
残された男性は、すっかり顔色もよくなり、もう平気だと会社に戻って行くのでした。
夢子が出社して挨拶をすると、以前の夢子との雰囲気の違いに驚く社員一同。
夢子の上司の企画部課長 前園が声をかけると、夢子は一瞬怯みますが、何も覚えていないことを打ち明けます。
課長の前では、夢子は緊張して手汗をかいていました。
その後、同期の玉井 咲が新商品の会議だと声をかけてくれます。
夢子は以前から会議で発言はしなかったようです。
夢子は、迷惑をかけていたことを謝らなくてはと思いますが、それより先にお礼を伝えるのでした。
会議の内容は、夏限定ポテトチップスの新商品の企画でした。
しかし、上層部のチェックが厳しすぎるのか、アイデアは出てきません。
夢子も何も思い浮かびませんが、以前の自分が残してあったアイデアノートを見つけます。
しかし、そのノートを開くと、大量のアイデアと共に
「ブスな私のアイデアなんて誰も求めない」
「価値がない」
「ブタは喋らない」
そんな自分を否定するような言葉が殴り書きされていました。
そんなのもったいないと思った夢子は、新商品の提案をします。
スイカ、かき氷、ラムネなどの味をカラフルな粉末にし、ポテトチップスのフレーバーにする。
男性陣からは不評ですが、玉井は映えそうだし面白いことになりそうだと後押ししてくれます。
ほかにアイデアが出なかったこともあり、案が採用されることになります。
その後、夢子は自分を否定する殴り書きの隣のページに、ポジティブな言葉を書き留めます。
「心配ないよ、大丈夫」
「あなたは天才」
満足げにノートを眺めていると、携帯に着信が入ります。
その電話は警察からで、なんと夢子のケガは、自殺でなくて他殺…、
つまり、殺人未遂の可能性が浮上したというものでした。
デブとラブと過ちと!【1話】感想
自分のことが大嫌いで、自分を否定して生きてきた夢子が、記憶喪失によってすごく明るい性格になってしまいました!
とてもいいことなのですが、周囲の動揺する気持ちがわかります。
まだ時間の原因ははっきりとしませんが、もし夢子が自分が嫌で起こしたことなら、尚更今の状態は良いことなのかもしれません。
記憶を取り戻すのは少し怖いですが、今の夢子のままなら大丈夫そうです。
スマホに大量に残されていた、美しい男性の盗撮の写真が印象的でした。
以前の夢子は、遠くから彼のことを撮影していたようですが、相手の反応からしても面識はなかったようです。
しかも、男性は仕事に行く前にいつも気分を悪くしてしまうようでしたね。
盗撮の写真はそんな様子も感じられないキラキラとした写真だったので、公園で顔を青くしている姿は意外でした。
以前は声をかけず遠くから眺めるだけだったかも知れませんが、性格が変わった夢子との出会いによって、良い方に変わっていってほしいですね。
まとめ
『デブとラブと過ちと!』1話のネタバレを紹介しました!
自分も周囲も自殺だと思い込んでいたのに、他殺の可能性が浮上しました。
そうなると、今の夢子にも危険が及ぶ可能性があります。
警察の報告に夢子はなんと答えるのか気になりますね。
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