『フォーチュン・エフェクト』街角で座っているとても綺麗な一見普通のタロット占い師・・・。しかし、その占いはことごとく当たっており・・・?!占い師・胡蝶が悩める人々の人生を拓く、連載短編集!!
厄介者で会社の和を乱す新人の教育係になった飯田は、我慢の限界を迎え胡蝶に相談します。
戦車の逆位置が示す通り、その新人は周りを巻き込み暴走してしまうのでした。
今回は家族間の相談事です!!
『フォーチュン・エフェクト』10話のネタバレを紹介します!
今すぐ無料で試し読み!!
フォーチュン・エフェクト【10話】ネタバレ!
似吹 鈴は、胡蝶に向かって「自分の父親があんな人だったなんて知らなかった」と言います。
鈴は、1人で暮らし始めて一年、ようやく慣れたと言えるようになりました。
ある日、母から鼠径ヘルニアが悪化して手術をするため、実家に帰って来て欲しいと言われます。
入院期間は2泊3日、その間父親を1人にするのが心配なのだと母は話します。
その時の鈴には、大の大人を捕まえて2泊3日が不安だと言う母が何を言っているのかわかりませんでした。
鈴はどうにかスケジュールの都合をつけ、金曜日の夜だけ実家に帰ることにします。
実家に帰ると、父は寿司を持ってニコニコと笑っていますが、鈴はそれよりも、まるで泥棒が入ったかのように散らかった部屋の方が気になります。
ご飯の前にと掃除をする鈴ですが、父はいちいち物の場所を聞いてきます。
鈴は、ヤバいぐらいにパパがへっぽこだと思います。
困った時には頼れる父だったはず…。
しかし、やることなすこと全部聞かなければ出来ないのです。
入院中の母に電話をすると、母は結婚当初は腹が立ったけど、その時間がもったいないのだと笑うのでした。
次の日の朝、父親の声で目が覚めた鈴。
大変だ、という叫び声に鈴が焦って返事をすると、トイレットペーパーがないと訴える父。
トイレットペーパーは父親の目の前の棚に置いてあるはずです。
鈴は、やっぱりこんな父親の世話は耐えられないと、早々に実家を後にしたのでした。
その話を聞いた胡蝶のもとに出たカードは、節制の正位置。
胡蝶が説明をしようとすると、鈴のもとに、父から飼い猫のなごみを逃したと連絡が入ります。
鈴がなごみを見つけて駆けつけると、父はドアを開けて立っているだけでした。
「どうしてパパは、あれもこれもママに任せっきりなの!?」
我慢できなくなった鈴がそう怒ると、いつのまにか帰ってきていた母が仲裁に入ります。
母は、鈴が父のことを言っているけど、鈴も相当だったと言います。
母は、そんな父親がいるから騒がしい鈴が出て行っても寂しくないのです。
そして、家のことに気づけるようになった鈴に、成長したわね、と声をかけます。
すっかり場が収まると、父は鈴の成長と母の退院を祝して寿司にしようと明るく言います。
鈴の目には、母が甘すぎるように見えますが、母がそれでいいと言うなら良いのです。
節制のカードが示していたのは、「ちょうどいい関係」。
外から見ると歪に見えても、本人たちにしかわからなくても、それがちょうど良いバランスであれば幸せなのです。
次に胡蝶の目に飛び込んできたカードは、審判の正位置。
その頃、ペラペラと旦那の自慢を話す女性と、それを聞きながらなぜか他人の家のおむつ交換をやらされている女性。
2人はママ友のようです。
ペラペラと話していた女性は、トイレのアメニティグッズをごっそりと掴み、持って帰ろうとします。
もう1人が注意しますが、その女性は悪びれる様子もありませんでした。
フォーチュン・エフェクト【10話】感想
今回は、ある家族のエピソードでした。
今まで家族の中にいた鈴は気づかなかったかもしれないけれど、ある程度自立して改めて親を見ると、気になることがあったようですね。
たしかに鈴の父親は人に頼りっきりな態度でしたし、鈴がイラついてしまうのも無理はないと思います。
しかし、母はそんな父と長い付き合いで、それが当たり前、むしろそんな父だから寂しくないと思っているようです。
鈴の怒りは母への心配からきていたと思いますので、最後には2人が幸せならそれでいいと思えたようです。
そして、母もそんなふうにいろいろなことに気づけるようになった鈴の成長を感じられて嬉しかったのではないでしょうか。
「節制」のカードの、ちょうどよい関係という占い結果が印象的でした。
鈴の目には、父が母に頼り切りで、母が一人で苦労をしているように見えても、本人たちはそれでバランスが取れているのですね。
他人の関係は、外から見ても本当のことは分からないのだなぁと改めて思わされました。
まとめ
『フォーチュン・エフェクト』10話のネタバレを紹介しました!
次回はママ友同士のトラブルのようです。
審判の正位置のカードは不穏な空気がしますね。
今すぐ無料で試し読み!!