『フォーチュン・エフェクト』は、美しいタロット占い師、胡蝶が道行く悩める人を占い、笑顔に導く物語です。
束縛の激しすぎる彼女 そにあの行き過ぎた監視に困っていた温臣。
交わることのないそにあの「正義」に、温臣は別れを告げるのでした。
今回のタロットカードは「隠者」のカード…今回はどんな人間関係が繰り広げられるのでしょう!
『フォーチュン・エフェクト』5話のネタバレを紹介します!
フォーチュン・エフェクト【5話】ネタバレ!
ある教会で、涙を流しながら姉への手紙を読む花嫁は、辰巳桃佳。
姉である辰巳紫乃と共に、お色直し前の中座をすることになっています。
桃佳が手を繋ごうと足を前に進めると、ドレスの裾につまずいてしまいます。
紫乃はそれを受け止め、結婚式ぐらいちゃんとしなさいと世話を焼くのでした。
結婚式の帰り道、紫乃はいい式だったと振り返ります。
旦那さんの両親もしっかりしていて、紫乃たちの両親が仕事中毒で頼れない分も支えてもらえそうです。
桃佳は嫁にいったんだとしみじみする紫乃。
桃佳が生まれた時、紫乃はまだ7歳で、初めてみた妹にドキドキしていました。
「お姉ちゃんなんだから、桃佳の世話頼むわね」
母にそう言われ、純粋だった紫乃はオムツにミルクに、何度も泣きそうになりながら必死にお世話してきたのでした。
結婚式が終わり、胸にぽっかり穴が空いた気分です。
その時、紫乃は、道端の占い師 胡蝶に声をかけられます。
占いを信じない紫乃は、客引きだと思いすぐに立ち去ろうとします。
声をかけられたときに胡蝶に見せられたのは、「隠者」の正位置。
「自分の本当にしたいことを見つけるために、うちなる声に耳を傾けるようカードが言っています。」
家に帰ってからもその胡蝶の言葉が忘れられません。
晩ご飯の準備をしようと冷蔵庫を開けると、入り浸っていた桃佳に夕飯の希望を聞くのが当たり前になっていたことに気づきます。
冷蔵庫の中身は桃佳の好きなものでいっぱいです。
もう、桃佳の好きな高い生ハムも、紫乃が飲まない高ブランドの紅茶も買い置きしなくていいし、好きなようにお味噌汁に大根を入れてもいいのです。
久々の大根のお味噌汁に笑みを溢し、自分のしたいことが簡単なことなのだと紫乃は気づきます。
今までみたいに、モーニングコールをしなくていいけれど、早起きは好きです。
桃佳の通勤電車が止まっていないかチェックしなくていいので、好きな本を読んで会社に行けます。
ぽっかり空いた時間がすごくゆったり感じられます。
その日の帰り、桃佳からLINEが入ります。
桃佳が旦那の祐一に言わずに会社をやめ、祐一と喧嘩をしたようです。
今日は紫乃の家に泊まるから、夕飯はエビチリ希望だと立て続けにメッセージが入るのでした。
家に来た桃佳に怒る紫乃。
すると、桃佳は朝起こしてくれなかったことに文句を言います。
今まで、紫乃に起こしてもらってから祐一を起こしていたのです。
本来、もう結婚したのだから夫婦でどうにかするものです。
それを聞いた桃佳は、結婚しても妹が姉を頼るのは当然だと言います。
「お姉ちゃんなんだから、妹助けてよ!」
桃佳は笑顔でそう言います。
その時、胡蝶の手元には「隠者」の逆位置…。
他人の声に惑わされては、自分を見失ってしまいます。
紫乃は、自分に桃佳のお世話をしたいのか尋ねます。
このまま自分を押し殺したまま、桃佳の世話を死ぬまで続けろって言われるのは嫌です。
逆に桃佳は、紫乃の好きなものを何も知りません。
全部桃佳に合わせてきたのです。
面倒を見ていたのは、好きとか嫌いとかではなく、「お姉ちゃんだから」です。
桃佳は、急に面倒見るのやめるのは自分勝手すぎると怒ります。
しかし、桃佳は旦那に言わずに仕事を辞めるという勝手な行動を取っているのです。
妹は勝手が許されて、姉はダメ…、それはおかしいのです。
「それが常識なら、私は貴方の姉をやめるわ」
紫乃はハッキリとそう言います。
さすがの桃佳も、ショックを受けた様子です。
しかし、やはり紫乃はお姉ちゃんで、桃佳をただ見捨てるのは嫌だと心が言っているので、
仕事を勝手にやめたことは、一緒に旦那に謝りに行くことにします。
紫乃は、そこからは甘えず夫婦で解決すること、と言います。
不安そうな桃佳ですが、紫乃は「私の妹だから出来る」と桃佳の手を握るのでした。
自分のうちなる声は、聞こうとしなければ聞こえず、大きな声にかき消されてしまいます。
しかし、大事にしてあげなければならないのです。
その頃、胡蝶の手元に新たに出てきたカードは、「女帝」の逆位置。
ある職場の新人は、先輩に雑用の指導を受けます。
そして、先輩は一言、
「あの子気が利かないってみんなが言ってたから。
お節介でごめんね」
そう言いながらにっこりと笑うのでした。
フォーチュン・エフェクト【5話】感想
妹の面倒を見る長女 紫乃と、それに甘えっぱなしの妹 桃佳のエピソードでした。
今回のケースでは、小さい頃から関係は変わらず育ってきたので、どちらが悪いという事ではないのでしょうね。
両親は忙しい仕事人間といったこと以外ほぼ登場しませんでしたが、このぶつかり合いは、親にも責任がある気がしてしまいます…。
桃佳も両親より紫乃の方が頼れると思っているのでしょうね。
いろいろな家庭の形がありますが、紫乃がしっかりしすぎなければならない家庭環境だったのだなぁと感じました。
隠者のカードと、自分の内なる声は周りにかき消されやすいけれど、大事にしなければならないという台詞が印象に残っています。
たしかに、つい周りのことを優先して、自分の感情をぐっと押さえつけたり、無理をしたり…。
私達の日常で考えてみても、そんな場面は少なくありません。
今回は少し歳の離れた姉妹、しかも仕事人間の両親だったので、姉の紫乃は余計に、姉らしくいることが当たり前になってしまっていたのでしょう。
しかし、それで紫乃自身が苦しむのはやはり違いますね。
今までは無意識のうちに自分が我慢をして、桃佳に合わせていたことに、この結婚を機に気付いてしまったのでしょう。
桃佳も、甘えるのが当たり前だっただけで、悪気があっての事ではないと思います。
これからは姉に寄りかかってばかりの妹、ではなく、仲の良い姉妹になって欲しいなと思いました。
まとめ
『フォーチュン・エフェクト』5話のネタバレを紹介しました!
次回は女帝のカードと職場の人間関係がテーマとなってきそうです。
女帝というカードといじわるな言い方をする女性の先輩、なんだか嫌な組み合わせです…
どんな占いになるか楽しみです!
