『フォーチュン・エフェクト』街角で座っているとても綺麗な一見普通のタロット占い師・・・。しかし、その占いはことごとく当たっており・・・?!占い師・胡蝶が悩める人々の人生を拓く、連載短編集!!
エステサロンを自分の城と呼び、好きなように支配していた璃子。
胡蝶の忠告も虚しく、自分を変えることができなかった璃子の城は、砂のように崩れてしまうのでした。
今回は、家事を巡って対立する夫婦の物語です。
太陽の正位置はどんな意味があるのでしょうか。
『フォーチュン・エフェクト』8話のネタバレを紹介します!
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フォーチュン・エフェクト【8話】ネタバレ!
ある日、休日出勤を終えた一葉。
今日は、夫の勇太が美味しい夕飯を作ってくれると言っていました。
ところが、仕事が終わった連絡をすると、勇太からは昼寝をしていたと返信が入ります。
それどころか、買い物もしておらず、一葉に好きなものを買ってきてという始末。
買い物すらしていなくて、自分で言ったことを一切していないのに、ごめんの一言もないのです。
一葉は、占い師の胡蝶に愚痴をこぼします。
もともと一葉は怒りっぽいところがあるのに加え、最近特に腹が立って仕方ないのです。
2人が結婚したのは半年前。
結婚した当初、一葉が仕事から帰ってくると、夕飯のチャーハンが出来ていたことがありました。
一葉は感謝をして夕食を食べますが、勇太は料理に使ったものを全てそのままシンクに残してありました。
夕飯を作ってくれたからと皿洗いを始める一葉。
すると、コップだけで5つも洗い物が出てきます。
洗って同じコップを使うという発想がないのです。
さらに、一葉が洗い終わってシンクも綺麗にしたところで、勇太は今使っていたコップをシンクに置きます。
さすがに一葉が指摘すると、勇太は「コップ一つぐらい何も言わずに洗ってくれればよくない?」と言います。
さらに、今日は自分が料理を作ったので、洗い物ぐらい一葉がやってほしいとわがまま扱いをします。
いつも料理しているのは一葉で、洗い物も一葉です。
勇太は、気が向いたときだけ料理して、洗い物をやっておけと偉そうにいうのです。
他にも、洗濯、掃除、ゴミ捨て…。
家事全般で、勇太はいつも面倒で大変な方ばかり一葉にやらせます。
一葉も、ずっとイライラしていたくなかったので、仕事が忙しい12月の間、家事代行を頼もうと提案しました。
勇太は家事代行を頼みたくもなければ、自分で家事をする事も嫌で、さらに一葉はワガママだと言います。
一葉はあまりのストレスに、泣けてくるほどでした。
胡蝶は、一葉は今人生の別れ道に立っていると占います。
出てきたタロットカードは、太陽の正位置。
そのカードが示す意味を聞き、一葉は驚きの表情を浮かべます。
何かを決心した一葉は、勇太に帰ってから話があるとメッセージを送ります。
また家事代行の話だと思った勇太は、同じようにワガママだと返してくるのでした。
家に帰り、勇太の顔を見るなり、一葉は離婚を切り出します。
戸惑う勇太に、一葉は、面倒くさい家事を押し付けていることを指摘します。
きちんとしたやり方を知らないと焦る勇太。
しかし、一葉も家事なんて大して好きでもなければ得意でもなく、わからないことだらけです。
やらなければ生活として機能しなくなるので仕方なくやっています。
勇太は、知らないからしなくていい、勇太に助けを求めるのはワガママだと言う…。
そんな男は、お腹の子のパパにはできません。
だから、別れるのです。
別れ話をしていると言うのに、子供ができたと言う言葉に浮かれる勇太。
子供ができたから、別れるのです。
今でも大変なのに、子供ができたらもっと大変。
夫は子供が産まれても変わりそうになく、大変になるのは母親だけ…。
そんなのは耐えられません。
一葉が出て行こうと振り返ったその時、胡蝶は太陽のカードを見て、何かを感じとります。
「小さな太陽さんが、大暴れ」
一葉はその瞬間嘔吐し、倒れてしまいます。
少し休んで吐き気が収まったころ、勇太は改まって床に座り込み、そのまま謝罪をします。
今まで勇太は、家事なんかとたかを括っていたし、一葉がやってくれると思っていました。
しかし今、一葉が倒れ、妊婦のことを調べたようです。
つわり、貧血、ダルさで動けない時は、勇太が家事をするしかありません。
そう思ったら、一葉が今まで背負っていたものに気付いたのです。
今まで口だけだったことをさらに謝罪する勇太。
勇太は、子供ができた事もすごく嬉しいのです。
一葉は、気付くのが遅いと泣きますが、その表情はどこか嬉しそうなのでした。
胡蝶の元の太陽の正位置のカード。
小さな太陽、一葉のお腹の赤ちゃんの大暴れの甲斐あって、無事2人の元へ産まれてくることができそうです。
次に胡蝶の目に入ったカードは、戦車の逆位置。
ある職場で、上司に話しかけられても無口な女性…。
会議以外だと普通に喋るのですが、会議となるとだんまりなのです。
その無口な女性は、部屋から出たあと、「会議とかマジうっざ」と呟くのでした。
フォーチュン・エフェクト【8話】感想
家事を巡った夫婦の問題でした。
夫の勇太も、家事をする気持ちがないわけではありませんが、妻である一葉の方に比重が傾いてしまっていましたね。
そして、パンクした一葉が外部に助けを求めようとしても、勇太は協力しようとしませんでした。
どんなに大変だと訴えても、ワガママと言われてしまうと悔しいですし、どうしたら良いかも分からなくなりますね…。
そして、一葉自身も知らなかった様子ですが、お腹にも赤ちゃんが宿っていました。
精神的にも身体的にも不安定で、限界だったのでしょう。
しかし、一葉が体調を崩したことをきっかけに改心した勇太の姿が印象的でした。
一葉のお腹の赤ちゃんのおかげか、勇太が一葉の大変さを理解してくれたようですね。
なにより、一葉が本音で打ち明けたことをきっかけに、家庭が良い方に進んだ気がします。
それもまた、胡蝶の占いを参考に、勇気を持って話し合いができたからだと思います。
勇太も、今までは本当に悪気もなく、無意識のうちに一葉に甘えてしまっていたのかもしれません。
それに気付けた勇太も凄いです。
これからは、産まれてくる赤ちゃんも一緒に、3人で幸せな家庭を築いて欲しいですね。
まとめ
『フォーチュン・エフェクト』8話のネタバレを紹介しました!
次回のテーマは、戦車の逆位置です。
職場の会議で無口になってしまう女性と戦車の逆位置のカード、どんな占いになるのか楽しみです!
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