『花嫁未満エスケープ』付き合って6年・同棲して4年目を迎え、マンネリ気味の日々を過ごしている”ゆう”は、結婚に中々踏み切らない彼氏の尚紀にもやついていた。ゆうは27歳の誕生日を忘れられていて家を飛び出すが・・・?!
職場の亜衣と美沙から、尚紀に別れを告げてはじめと一夜を過ごした事を祝福されたゆうは少しずつ気持ちが整理できてきました。
尚紀の方は、同僚の堀田から「女は捨てる時は一瞬」と突き刺さる一言を言われ…
その直後にはじめとの打ち合わせに入ることに。
尚紀は仕事そっちのけでこれまでの自分と恋人との経緯をはじめに話し、ゆうを自分に返すようにと言い出します。
『花嫁未満エスケープ』10話のネタバレを紹介します!
花嫁未満エスケープ【10話】ネタバレ!
ゆうとはじめが一緒にいるところを目撃したと話した後に、
「急に現れて人のものに手ぇ出さないでください」
と話す尚紀。
それに対してはじめは、
「ゆうは誰のものでもない」
「柏崎ゆうはゆう自身だけのものだ」
と返します。
そして
ゆうが誰を選ぶか何を選ぶかは彼女次第だ、
と話した後にはじめは「打ち合わせはまた今度」と言ってその場を去ります。
尚紀は、まだだ…今ならまだ間に合う、と自分に言い聞かせます。
ゆうにメールを送る尚紀。
その頃、ゆうのショップは秋物セールで大忙し。
休憩を取る暇もなく、当然尚紀からのメールにも気づかないゆう。
閉店後、ゆうが店を出ると…花束をかかえた尚紀がいます。
思いがけないことに驚きが隠せないゆう。
尚紀は、花束をゆうに差し出して自分が悪かったとゆうに謝ります。
はじめとのことは無かったことにするから、お互いのことを考えてやり直そう、ゆうが結婚したいのなら近いうちに…
と話す尚紀に対し、ゆうは…。
自分も尚紀もまた同じことを繰り返す、今になってやっと自分でいることができてる、と話します。
さらに、
「尚くんももう私のいる尚くんじゃないんだよ」
と言い残して去ります。
帰宅した尚紀は…今まで自分は何をやっていたんだ、と。
ゆうの言葉が頭から離れず、耐えられなくなった尚紀はゆうが使っていた服や化粧品をゴミ袋に入れていきます。
そんな中、同僚の古賀から電話がかかってきます。
みんなで飲んでるから来いよ、と誘われた尚紀は「今日はそんな気分じゃない」と断ります。
どうやら堀田が尚紀を誘うようにと話したようで…。
一人にさせろよ、と思いながらソファーで寝落ちする尚紀。
玄関のチャイムが鳴ったことに気づいた尚紀は、起き上がってインターホン越しに出ると…。
そこには堀田が!
驚く尚紀は、「何か用?」と玄関を開けます。
堀田は、元気がないと聞いて心配したと言いながら部屋に入ろうとします。
抵抗する尚紀でしたが強引に入る堀田。
すると、堀田は玄関にゴミ袋があるのに気づきます。
掃除をしていた、という尚紀を振り向かせて「松下さんが寂しいならそばにいます。自由になったっていいじゃないですか」と堀田。
尚紀の方も、もうどうでもいい…と思い、堀田にキスをします。
ソファーの上で堀田の服を脱がせようとしたところで…ゆうのことを思い出す尚紀は手を止めます。
ゆうが居ないと自分は空っぽだ…と感じる尚紀。
「帰りますね」と堀田から言われてハッとする尚紀。
その気がないみたいですし、それに…と言う堀田はさらに
「私、頭の悪い人は嫌いなので」と言い放って尚紀のもとを去ってしまいました…。
花嫁未満エスケープ【10話】感想
今回のお話でまず思ったことは、「尚紀、ちょっと可哀想…」でした。
自分が思っていることを言えば言うほど、行動に移せば移すほど尚紀にとって過酷な現実が突き刺さるんですよね。
お話の最後の方は読者の私も切なくなってしまいました。
堀田の言葉がズキズキッと刺さったでしょうね。頭の悪い人は嫌い、だなんて…。
尚紀のことが好きだったら絶対言わないはずです。
でも、堀田からしたら自分が目の前にいるのに元カノを思い出してピタッと止まられたら言いたくもなるのかな、と言う気もしました。
元カノに敵わないのか、と女性としてのプライドが傷ついてしまったのでしょうか。
はじめから言われた、
ゆうは誰のものでもない、柏崎ゆう自身のもの
という言葉も尚紀には青天の霹靂だったでしょうね。
自分からゆうを奪うなと言ってみたものの、正論で返されてしまう…。
尚紀は返す言葉も無かったでしょうね。
仕事どころじゃなくなってしまうほど、はじめと尚紀の間にも亀裂が生じてしまいました。
そして、ゆうに会いに行っても元には戻らず…八方塞がりになってしまった尚紀がかわいそうに見えてしまいました。
尚紀なりにやり直すためのことを考えていたのに…。
自分を見失わない、という固い決心のゆうには通じませんでした。
最初の尚紀の印象は「社会人としてはまともで仕事もできるんだろうけど、ゆうと一緒にいるとダメ男」でした。
やがて、「実は家事もできて生活力はある男性」とわかったけれど…
ゆうが本来のゆうとして一緒に生きていけるパートナーではないなと、(尚紀が可哀想なんですが)読者の私にもひしひしと伝わってきました。
それでも尚紀はゆうのことを忘れられないかもしれませんね。そう思うととても切なくなります。
一方のゆうは、自分を見失わず自分らしく素直に生きていくという決心が揺らいでいなくて読者の私も安心しました。
はじめのお陰で気づくことができて本当に良かったですね。
はじめも、尚紀からゆうを返せと言われても動じずに冷静に対応する姿がとてもかっこよかったですし、本当にゆうの良き理解者なのだなぁと思いました。
「(ゆうが)誰を選ぶかは彼女次第だ」
と尚紀には言ったけれど、できれば自分を選んで欲しいという本音もあるでしょうし、その本音は尚紀にも伝わっていたかもしれませんね。
勝算ありの宣戦布告にも感じられました。
今後、尚紀がどんな行動に出るのか…。
ゆうとはじめの関係はもっと進展していくのか…。
とても気になって仕方がありません!!!
まとめ
『花嫁未満エスケープ』10話のネタバレを紹介しました!
尚紀がゆうに花束を持って会いに行き、よりを戻そうとします。
それに対してゆうが
「今になってやっと私でいることができてるの」
「尚くんももう私のいる尚くんじゃないんだよ」
と言い残して去るシーンが印象的でした!
もう以前の尚紀に振り回されていたゆうとは違い、きちんと尚紀に別れを告げられたのがものすごく伝わってきました。
尚紀からしたら別人のように映ったのではないでしょうか。
そのくらい、ゆうの今後の生き方の決意が感じられてとても印象に残っています。
今後の展開としては、尚紀の方が、やはりゆうのことが忘れられず悶々とした日々を送るのではないでしょう。
でも、そんな尚紀に堀田がガツンと一言気づきを与えてくれるかもしれませんね。
一方のゆうは、はじめと生活を共にする中ではじめとの距離が縮まっていきそうでありながら自身の中で本当にはじめのことが好きなのかどうか自問自答する日々が続きそうな気がします。
どんな展開になるのか、とても楽しみです!!!