『君がブルーバード』少女まんがのような恋に憧れ続けた柑奈はもう、30歳。
両親が母の実家でパン屋を経営することになり、これまで家族で住んでいたマンションで一人暮らしをすることになった柑奈。
二歳下で幼なじみのアイちゃんが隣の家に戻ってきたことで、柑奈は両親から「何かあったらアイちゃんに相談しなさい」と言われます。
そんなアイちゃんから、柑奈は自身の気持ちを押し殺して恋愛に向き合えないところを突かれながらも…次は自分の気持ちに気づけるといいね、と優しく言われるのです。
『君がブルーバード』2話のネタバレを紹介します!
『君がブルーバード』2話ネタバレ!
相変わらず目覚ましが鳴ってもなかなか起きない柑奈を、合鍵を預かっているアイちゃんが起こしにくる日々が続いていました。
しかも、アイちゃん手作りの朝ごはん付きなのです。
柑奈は自分がダメな大人だと自覚しながらも、アイちゃんの朝ごはんを楽しみにして過ごしています。
そんなある日、アイちゃんが柑奈の付箋付きの少女漫画を発見します。
「30過ぎて少女漫画…」
とアイちゃんがボソッと言うと柑奈は「年齢は関係ないものなのっ」と言い返します。
職場のお昼休み、柑奈は食堂で偶然青山の隣に座ることに。
先日のこともあり、気まずい二人でしたが…スイーツ部の木村さんも同じテーブルに座ってくれてホッとしたのも束の間、木村さんから今度定年退職する野口さんへのプレゼントを三人で買いに行こうと提案されます。
断るのもおかしいし、と思う柑奈と青山は買い物ついでにアフタヌーンティーに行く約束まですることになります。
話題豊富な木村さんも一緒で三人なら大丈夫、と思う柑奈でしたが…
何と、当日に木村さんがこられなくなってしまいます。
青山と二人きりになるのだけは勘弁、と思った柑奈は急遽アイちゃんを誘うことに。
三人で木村さんが予約してくれていた帝都ホテルの栗フェアでスイーツを食べることにしました。
帰り道、アイちゃんは柑奈に「まだあいつが好き?」と聞きます。
すると、柑奈は迷うことなく「青山のことはもう終わった気がする」と、真っ直ぐな目線で答えるのです。
ホッとした表情のアイちゃん。
柑奈は思い出します。
木村さんが来られないと連絡をくれて青山と二人きりで行くことになりそうだった時、嬉しいとか楽しみとか無かった…
それよりも、アイちゃんがくれた安心感の方が大きい、と。
「私さぁ、いい大人なのにアイちゃんに助けられてばっかりだね」と柑奈が言うと、アイちゃんは即答で
「今さらだね」
と返します。そして、数々の柑奈のダメダメエピソードを並べた後…。
「俺がいるから大丈夫。まぁね、大体なんとかなる」と優しい笑顔で言ってくれるアイちゃん。
そこでやっと柑奈は気づきます…自分の初恋はアイちゃんだった、と。
帰宅すると、柑奈は自宅の鍵を失くしたことに気づきます。
呆れるアイちゃんでしたが…合鍵があるので取りに行ってくれます。
すると、ガタンッと大きな音が!
心配になった柑奈は思わずアイちゃんの家に入ります。
何と!アイちゃんの部屋から見覚えのあるイラストがあって…柑奈がお気に入りシーンに感想を書いた付箋を貼るほど大好きな漫画の作者はアイちゃんだったのです!!
柑奈は先日付箋の内容を見られたのかもと思うと恥ずかしくなり、思わず部屋を出ますが、鍵がないので家に入れません…。
出てきてくれたアイちゃんも顔を赤らめて「内緒ね」と言い、柑奈に合鍵を渡します。
『タイトル』2話の感想
アイちゃんが少女漫画の漫画家さんだったとは!意外過ぎて驚きでした。
柑奈の部屋に入った時に付箋付きの少女漫画を見た時どう思ったのでしょう…もしかしたら、動揺した自分を柑奈に気づかれないように必死だったのかもしれませんね。
柑奈も萌えシーンとか大好きなセリフとかにコツコツ感想を書いた付箋を貼っていたなんて…かわいい女性だなと思いました。
30過ぎても、少女漫画が大好きな女性は世の中に結構いると思います。
自分の思い出と重ねてみたり、逆に自分が経験しなかったことを漫画を読むことで疑似体験で感情移入してみたり…。
女性はいくつになっても少女のような心を持っていて良いと思います。
それにしても、同僚の木村さんの存在がとてもパンチが効いてましたね!
青山と気まずい…でも断る理由が全く見つからない…。
更には当日になって木村さんが来られなくなる…。
でも、後々柑奈にとってこの木村さんのアクションは大きな前進をさせてくれたエピソードだったと思います。
このおかげで柑奈は青山への感情はもうすっぱり切ることができたと認識できましたし、自分のアイちゃんに対する想いが初恋だったのだ、と思い出させてもらえたり…。
木村さん、ナイスな存在です。
そしてアイちゃんは、柑奈にとってかけがえのない存在になってきてますね。
ダメな大人をなんとか社会に送り出してくれているような、柑奈自身もまたそれをちゃんと自覚していて反省はしているようですけれど…アイちゃんの「俺がいるから大丈夫」の言葉を聞くと甘えてしまうのもアリだと、読者の私も思ってしまいました。
子供の頃から頼もしい存在なんですね。
そんな中で…頼もしい、男らしいアイちゃんと少女漫画を描くアイちゃんにギャップがあり過ぎて驚いてしまいました。
柑奈に知られて顔を赤らめてしまうところも頼れるアイちゃんがこんな表情をするんだ!と、イケメンなアイちゃんがちょっとかわいくも見えてしまいました。
柑奈とアイちゃんの関係がどうなっていくのか、とても楽しみです。
印象に残っているシーンは、
帝都ホテルのスイーツフェアからの帰り道で、柑奈がアイちゃんに「いつも助けられてばかりだね」と言った後、アイちゃんが「今更だね」と言うシーンの後のアイちゃんのセリフです。
「俺がいるから大丈夫。まぁね、大体なんとかなる」
と優しくほほえみながら言うところです。
柑奈だけでなく、読者の私もグッときました。
こんなこと言われたら、「また頼っちゃってもいいのかな」って思ってしまいますね。
少なくとも迷惑で嫌がられているわけじゃないんだという安心感もあって、聞いて嬉しくなる言葉でとても印象に残っています。
*まとめ*
『君がブルーバード』2話のネタバレを紹介しました!
柑奈はアイちゃんに頼りっぱなしですが、自分も何かアイちゃんの役に立ちたいと思ったりするのかなぁと思います。
でも、アイちゃんは家事全般バッチリできそうですよね…。
少なくとも「アイちゃんのお仕事の邪魔にならないように」と少しはアイちゃんに起こされたりしなくても大丈夫な自分に成長していくのではないかと思います。
