『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』
視察から戻るとすぐに、正妃の元侍女の懐妊の噂が飛び込んできますが、それは仕組まれた嘘でした。
陛下は、ルイを王太子にするという方針に変わりはないと宣言しますが、マルグリットへの対応を求められるのでした。
マルグリットはどうなってしまうのでしょうか。
『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』10話のネタバレを紹介します!
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うっかり陛下の子を妊娠してしまいました【10話】ネタバレ!
陛下は視察から戻った数日後から、継続的にベルタの部屋に足を運んでいました。
同行しなかったメイドたちは、視察で何かあったのかとジョハンナに尋ねます。
ジョハンナは、2人は今までになく深い対話の時間を持ち、また視察を通じて絆が深まったと言います。
安易に励まれて2人目が期待できる状況より、夫婦の関係の進展として実りある旅でした。
ジョハンナは、城に入った当初、陛下とベルタの関係がどうかと思うほど他人行儀で驚いたのです。
それこそ王子を授かるほどきっと深い蜜月もあっただろうと思っていたのです。
しかし、ルイが生母に懐いているのは驚きです。
上流階級の親子関係はもっと淡白です。
しかし、ジョハンナは近くで見ているからこそ分かります。
ベルタは本当に母としてルイ王子を慈しんでいます。
それこそ、ベルタの政治的役割からはいっそ逸脱するほどに…。
ジョハンナたちはしばらくベルタと陛下の話で盛り上がるのでした。
その後の日々も、表面上穏やかな日々でした。
外はいろいろと騒がしいようでしたが、ベルタの宮はこれまでと変わらず、変わったことといえば陛下がよくルイの顔を見に来るぐらいです。
ベルタは、陛下はこの宮の統制を見に来ているのだと言います。
陛下自身が外朝で何か動いているのか、それとも正妃の派閥の動きが激しいか…
ベルタは不安も感じますが、ルイが元気でいてくれればいいと日々を過ごします。
冬も深まろうとしたある日、ベルタは陛下に、保守派の貴族に気をつけるよう言われます。
ルイはもちろんですが、ベルタ自身もです。
特に、スミュール伯爵家、そして双子の従者のオットー伯爵家にも気をつけるよう指示されます。
陛下は、監視の意味もあり、双子をそばに置いているのです。
今は、アンリの謹慎を一時的に解き、子爵家に返しているようです。
ジョエルの方は、いまも陛下のそばに置いています。
ジョエルの方は意外とちゃんと働くかもと思ったベルタは、ジョエルに試しに生家を裏切らせ、間諜として使ったらどうかと提案します。
ジョエルはベルタにも散々な態度を取ったこともあり、本当にいいのかと尋ねられます。
第二妃として暮らしていくには仕方ないと返すベルタ。
すると、陛下は第二という順位付けが良くないと言います。
まずは呼び名を撤廃し、今後はベルタのことを誰もが正妃と呼ぶようにしたいのです。
それを聞いたベルタは、何を言っているのか理解できず、正妃をどうするのかと尋ねます。
今は、今回の件の責をマルグリットに負わせる形で動いています。
ベルタは、陛下を誠実な人だと思っていました。
その誠実さがベルタに向かないだけで、幼い頃から一緒に育って妻になった人を、そんなに簡単に切り捨てられるものなのでしょうか。
切り捨てなければならないものなのでしょうか。
ベルタは、陛下自身の幸せを投げてまで、ルイに王座を与えたいのかと尋ねます。
陛下にとって、ルイを王子にする、その考えは変わりません。
その時、ルイが泣き出してしまい、陛下は部屋を後にします。
この時代、大陸諸国の国々はどこも混沌としていました。
度重なる戦乱や天災により疲弊し、互いを潰しあっていたのです。
マルグリットを擁する保守派の動き、彼らが他国からの援助なしに一計を案じているとは考えづらい。
マルグリットを生国に返してやるわけにはいきません。
陛下は、従者に、ベルタに怒られたことを話します。
その流れからベルタに関する定期報告が始まりますが、ベルタに目立った動きはありません。
陛下が考えるかぎり、最悪の展開は、この上南部までもが問題を起こしてくることです。
もし混乱に応じてルイを南部にとられたら、手の打ちようがありません。
すると、報告していた従者が、ベルタに関しては通常の監視で足りるのではといいます。
ベルタにはもともとあまり王家を出し抜くという発想を持っていないように感じるのです。
陛下は、ベルタのことがわからないとため息をつきます。
従者はベルタは正妃に向いていると言います。
少なくとも、今回の件でベルタは立場に相応しい行動以外とっていないのです。
「陛下こそ、逆に見失ってはおられませんか」
王妃とは、陛下の妻として王族になる女性の事です。
多くを求めるのは自由ですが、理想を押し付けすぎているのです。
ベルタが何も考えを持たず、自身に追随するようになることを望むのかと問われた陛下は、従者に下がるよう支持します。
どうして、自分より従者の方がベルタの事を理解しているのか…
とはいえ、いい側近です。
王妃であり妻でもある女との関わり方を間違えてきた俺が、これから誰に何をできるのか…
陛下は夜空を見上げ、1人考えにふけるのでした。
うっかり陛下の子を妊娠してしまいました【10話】感想
ベルタは、正妃になることや、無理無茶をしてまでルイを皇太子にすることを望んでいない様子ですね。
そして、陛下が幼なじみであるマルグリットを処分すると聞いた時、ベルタの表情は終始暗いままでした。
陛下がマルグリットを簡単に切り捨ててしまうことに不安を感じたようです。
なかなか語られないままでしたが、ベルタは陛下を誠実な人だと思っていたのですね。
今回の件で揺らいでしまいましたが…。
少し時間と話し合いが必要そうな気がします。
陛下のそばにも、ベルタの味方がいたことが印象的でした。
最後に陛下に意見した側近は、ベルタが王妃に向いていると言い切りました。
ベルタ側の目線で見ていると、城にはあまり味方がいないように思えましたが、しっかりと見てくれている人たちはいるのですね。
陛下は、その意見を聞いて少し冷静になれたようです。
陛下はベルタを理解したいと思っているのに、なかなか近付く様子を見せず微妙な距離感が続いています。
恐らく、ベルタには陛下がそんなことを思っているとは伝わっていない気がします。
今回のことで陛下とベルタには少し気まずさが残ってしまいましたが、乗り越えて欲しいです。
まとめ
『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』10話のネタバレを紹介しました!
これからのことを考え始めた陛下。
いよいよ、真剣に未来を見据えた選択を考えなければならない状況になっていきそうですね。
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