『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』
ベルタの故郷 メセタで、陛下はカシャ当主に叙爵を持ちかけ、断られてしまいます。
一方、ベルタは一足先にラマルタを訪ね、義母妹と再会を果たすのでした。
ベルタの故郷や思い入れの強い土地での視察がまだまだ続きます!
『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』8話のネタバレを紹介します!
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うっかり陛下の子を妊娠してしまいました【8話】ネタバレ!
ラマルタ大使館で、ベルタはオラシオと再会します。
輿入れの前はろくに別れの挨拶も出来ず終いでした。
ベルタはオラシオの結婚を祝い、オラシオもベルタの子供のことや近況を話します。
ペトラ人の力が強くなっているのは事実ですが、ペトラ人であるベルタが王子を産んだこと自体、驚くべきことです。
南部にとってのベルタの功績は大きいですが、ベルタは名なんてどうでもよいのです。
ベルタの望みは、もっと平凡でした。
ただ生まれたこの土地に生きて、この地に還るものだと…。
ベルタは、陛下を夫だと思ったことは一度もありません。
陛下は、彼個人としての人である前にまず第一に王であるのです。
ある意味、とても怖い王です。
自身の正義や国益のためには信仰さえ捨てられます。
ベルタには、王家の目に南部がどう見えているのか読みきれません。
今のところは友好的ですが、万に一つも内乱の可能性があってはなりません。
そうなったとしても、南部は自由の民で、武力での支配に屈しず最後の1人になるまで戦うとオラシオは言います。
ベルタは、南部の男のそういうところが心配なのです。
オラシオは、そこまで考えるベルタに、そんなに人柱のような人生を送って幸せになれるのかと問いかけます。
ベルタはその言葉にはっとしますが、晩餐の準備が整ったようでグラシエラから声がかかります。
次の日も視察は続き、ベルタは街の様子を見渡して、今回ここに来て良かったと思います。
この街はもう、ベルタの手を離れています。
ベルタがいなくても、彼らはやっていけます。
別れの日、ベルタの手を握るグラシエラは、涙を浮かべて別れを惜しみます。
グラシエラは幼い頃、ベルタが結婚する相手のもとに自身も嫁ぎ、ずっと一緒にいたいと考えていました。
「でも今は、姉様が本当は結婚するはずだった方と結婚をして、姉様が暮らすはずだった街に住んでいる」
ベルタとオラシオは、グラシエラの言葉に気まずそうに顔を見合わせます。
陛下は表情は動かしません。
グラシエラは、笑顔で「そういう未来もとても幸せよ」と言うのでした。
その後、馬車の中でベルタは気まずそうに陛下に話しかけ、ラマルタと自分は婚姻関係にあったわけではないと訂正します。
陛下は、珍しく別行動をしたベルタを疑っているわけではありません。
ベルタの特別な思い入れは、人ではなく、ラマルタの土地そのものにあります。
ラマルタは、本来ベルタが太守として相続するはずの地でした。
ラマルタは、海上交易の要衝、加えて異教徒との複雑な歴史の町です。
もし、王家に嫁いでいなければ、ベルタはあの街で…。
陛下は、ふと「そなたはあの男と結婚したかったか?」と問いかけます。
言った後で、陛下は後悔します。
特にしてやれることもなければ、そもそも自分はベルタにはどう思われているのか…。
ベルタは、直接的に誰と結婚したいと考えることはありませんでした。
婚姻はカシャの家に生まれた責務のためにするものです。
王宮に嫁いだ時は、ベルタの心は故郷にありました。
しかし、今は思いがけずルイを授かり、王宮でルイを孤独にしないための人生に納得しているのです。
陛下は、ルイを次の王にしたいと言います。
陛下も、ルイを愛しているのです。
ルイに出逢わせてくれたベルタにも感謝しています。
陛下は、カシャ当主に叙爵の話を持ちかけ断られたことを打ち明けます。
ベルタは、父の言うことを全て間に受ける必要はないと返します。
カシャ当主を動かすのは結局実利だけです。
それから程なく、数日後には王都への帰途につきます。
ベルタとカシャ当主のやりとりはあっさりとしたもので、陛下はこちらについてから父娘の会話を聞いていないような気がします。
帰りの道中は晩秋の長雨の時期で、急遽その日の夜を明かすことになったのは、小さな農村。
陛下はベルタに一緒に寝るかと持ちかけますが、あっさり断られてしまいます。
2ヶ月近い視察を終えて王宮に戻った頃には、王都はすでに冬に差し掛かっていました。
王都の貴族たちの間で話題になっているのは、一つの話題。
それは、後宮にて正妃の侍女の懐妊が明らかになっているという噂でした。
うっかり陛下の子を妊娠してしまいました【8話】感想
ベルタの思い入れの地、ラマルタでの視察も無事終えました。
最後のグラシエラの言葉に空気は少し凍りついたようですが…。
ベルタは、本当はオラシオと結婚し、ラマルタを治める予定だったのですね。
否定はしていましたが、ベルタが珍しく別行動をしたことも、ベルタの特別な思い入れを感じます。
そして、陛下が、ベルタにオラシオと結婚したかったのかと尋ねるシーンが印象的でした。
初めて陛下が、ベルタが自分のことをどう思っているかと気にしたようです。
はっきりとルイを愛していること、そしてベルタにも感謝していると言った陛下の様子がなんだか嬉しかったです。
ベルタと陛下の関係も、だんだんと近くなっている気がします。
ベルタ自身も、最初は故郷の方に気持ちがありましたが、現在は王都でのルイの未来を見ています。
雰囲気が良くなってきたと思ったところで、また新たな出来事が起こったようです。
噂は本当なのでしょうか。
まとめ
『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました』8話のネタバレを紹介しました!
2ヶ月の視察を終えて王宮に戻ると、正妃の侍女の懐妊が噂されているようです。
陛下はもちろん、ベルタも無視できる噂ではなさそうです。
ルイの立場は一体どうなるのでしょう。
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