『わたしの幸せな結婚』
久堂家で迎える初めての朝、美世は自分にできる事をしようと朝食を用意します。
しかし、毒を盛ったと清霞に勘違いされてしまい…
清霞を怒らせてしまった美世はどうするのでしょう。
『わたしの幸せな結婚』3話のネタバレを紹介します!
『わたしの幸せな結婚』3話 ネタバレ!
対異特務小隊は、帝国陸軍の中でも飛び抜けて異質なその隊は、帝国内で起こる怪異に関係する案件に対処するため設立されました。
隊員はほぼ全員が怪異を見ることのできる力、見鬼の才を持ちます。
そんな特異な隊を率いる久堂清霞少佐は、現在書類の処理に追われていました。
しかし、集中できません。
原因は分かっています。
美世の作った朝食の席を立ってから、ゆり江は清霞を叱りました。
ゆり江は、美世は毒など入れるようには見えないと言います。
さらに、今までに来た女達とはどこか違います。
今までに嫁いで来た者たちは、この質素な家を見て嫌悪し帰る者、怒り出す者もいました。
ひたすら清霞に媚を売り、裏ではゆり江を虐げる者も、食事や部屋が気に入らないとわがままを言う者も…。
名家の当主でありながら、このような場所で暮らすのは一般的ではありません。
しかし、相手を理解しようとせず己の意見を通そうとする女はまっぴらです。
誇り高いのも気位が高いのも否定するつもりはありませんが、いつも自惚れるなと思い破談になります。
清霞の見送りに出てきた美世は、無表情でした。
まるで使用人のようで、普通に名家の令嬢として育てられたのならあのようにはなりません。
今回も早々に追い出すつもりでしたが、斎森の娘は結婚相手としていい条件が揃っているので、しばらく様子を見ることとするのでした。
清霞が家に帰ると、美世は出迎えて朝のことを謝罪します。
清霞は、本気で美世を疑ったわけではありません。
威圧しているつもりはなく、言い方がきつかったとこちらも謝罪します。
しかし、美世を改めて見ると、とても名家の令嬢とは思えません。
古着とも呼べぬ粗末な着物、ひどく痩せ細った首元や手首、あかぎれだらけの白い指先、痛んで艶のない髪…。
都会に住む娘なら、庶民でももう少しいい格好をしています。
清霞は、美世に夕食はとったのかと尋ねますが、美世は黙ったままです。
清霞は、家族やそれに準ずる関係の人間同士でともに食事をするのは常識と認識していましたが、美世は自分の分を用意していません。
美世は、食欲がないと答えます。
食事を抜かざるを得なかったことがあったので、食欲のない日もたまにあるのです。
清霞は、美世がすぐに謝罪をする理由を尋ねます。
すぐ謝ってしまうのは、実家でそうしてきたからでした。
謝罪以外口にすることを許されなかったのです。
しかし、そんな事を話せるわけがありません。
ここにいなくても、継母や異母妹、父でさえも恐ろしいのです。
美世は、正直清霞のことが怖いです。
しかし、食事を気にしたり、謝ったり、体調を気にしたり…
冷たいだけの人ではないと少しわかりました。
ゆり江は、清霞を本当は優しい人なのだと言います。
食事が済み、風呂を入れることになりますが、久堂家の風呂は異能の発火能力を使って沸かせる仕組みとなっていました。
美世に異能がないことを、おそらく清霞は知りません。
妻に似合うのは、香耶のようになんでも持っている女性なのです。
美世は、自分はふさわしくない、と思うのでした。
『わたしの幸せな結婚』3話 感想
朝食の件をお互いに謝罪し、夕食で同じ時間を過ごすことができました。
美世は食事を取らなかったようですが…。
取らなかったというより、取れなかったというのが正しいのでしょうか。
実家での生活はやはり影響してきますね…。
使用人でも家族でもなかったという響きがとても寂しかったです。
清霞が、美世のことをすごく考えているのが印象的でした。
怯えた態度の美世を見て、書類の仕事に集中できないほど考え込んでいました。
噂では冷酷だと言われていましたが、清霞にも婚約を破談にする理由があったのだと分かりました。
美世は、異母妹である香耶のほうが妻に相応しいと思ったようですが、清霞の過去を見ているとそうでも無さそうです。
ただ、この世界では異能が重要になってきそうです。
異能を持っていない美世は、どうするのでしょう。
*まとめ*
『わたしの幸せな結婚』3話のネタバレを紹介しました!
朝食の時の態度をお互いに謝罪した2人。
異能を持っているかどうかが重要となってきそうです。
