『わたしの幸せな結婚』
今まで嫁候補として来た自分勝手な女たちと美世は、何か違うと思った清霞。
改めてよく観察すれば、美世はとても名家の娘とは思えない風貌をしていて…。
美世の怯えた態度から、異変を感じた清霞ですが、これからどう接していくのでしょう。
『わたしの幸せな結婚』4話のネタバレを紹介します!
『わたしの幸せな結婚』4話 ネタバレ!
幼い頃から、美世と香耶はずっと比べられてきました。
香耶には見鬼の才の異能があり、美世にはありません。
居場所や価値がどんどんなくなっていくのです。
「わたしはいらない子ね」
この家に生まれなければよかったと何度思ったか分かりません。
生活が苦しくても温かい家に生まれたかったのです。
美世のことを大事にしてくれた使用人の花とは、美世が蔵に閉じ込められたあの時に継母に解雇されてしまってから会っていません。
2晩も連続で悪夢を見て、涙を流して目が覚めた美世。
自分がどれだけ平凡で使えない人間かわかっているのです。
斎森の使用人から貰った一枚の着物が、もう寿命を迎え破れてしまっていました。
そのうち着る物がなくなってしまいます。
美世は、ゆり江に裁縫道具を借りられないか聞いてみることにします。
朝食の準備に厨房に行くと、すでにゆり江が準備を始めていました。
実は昨夜、清霞から朝食を食べなかったことを謝罪され、もう一度作って欲しいと言われていたのです。
ゆり江は手際がよく、見ているだけで勉強になります。
裁縫道具を借りることとなりましたが、着物を繕いたいとは流石に言えません。
朝食の準備も済み、清霞と朝食を取ることになります。
一口食べると、清霞は美世の料理を褒めます。
誰かにこうして褒められ、認められたのは何年ぶりか分かりません。
自然と涙が溢れます。
清霞は、美世がなぜ泣いたのかわからず戸惑います。
料理を褒められて嬉しくて、という美世。
しかし、それが本質的な理由ではないように思います。
清霞は、美世の背景が見えないのです。
どんな環境で、どんな生活をしていたのか…
正確には、清霞の知る令嬢たちとはかけ離れすぎていて、想像もつかないのです。
そこで、ゆり江に「彼女は普通の名家の娘として育ってないのだろうか」と問いかけます。
ゆり江も、静かに同意します。
ゆり江は美世にそれとなく探りを入れ、清霞は斎森を調べることになります。
それにしても、清霞が婚約者に興味津々なことにゆり江は嬉しそうな表情を見せます。
清霞も、これまで会ってきた女性の中で、美世に1番興味を惹かれています。
母のような、典型的な令嬢との結婚はごめんなのです。
ゆり江は、たった3日の間に美世をいたく気に入ったようでした。
斎森を調べる中で、やっかいな事実が出てこないことを祈りながら、清霞は仕事に向かうのでした。
その頃、斎森家では、辰石の当主が話が違うと怒っていました。
辰石家は、美世を辰石の長男の妻にすると頼んだはずでした。
美世は、あの薄刃家の娘を母に持つのです。
薄刃家の異能は人心に干渉する力。
美世は継承しませんでしたが、その娘が能力を継承しないとも限りません。
斎森家は、香耶を重要視するあまり、美世の価値を見誤っているのです。
斎森家としては、捨てたも同然の娘がどこで生きていようが死んでいようが興味はないのです。
辰石は、久堂などにあの娘を奪われてたまるか、と強く思うのでした。
『わたしの幸せな結婚』4話 感想
清霞は、美世のことをすごく気にしている様子が伝わってきます。
そして、ゆり江もそれに気づいていましたね。
美世はまだ自分の実家のことは口にしませんが、周りも気づいてしまいます。
着物もぼろぼろにほつれてしまいましたし、このままというわけにもいきません。
ゆり江は美世に探りを入れ、清霞は斎森を調べることになりました。
真実が明らかになってしまう日は遠くなさそうです。
辰石家が美世を嫁に欲しがっていたシーンが印象的でした。
幸次は香耶と結婚し、辰石家の長男が美世と結婚する予定だったのでしょうか…。
しかし、斎森家はその話を蹴って久堂に嫁に出したのですね。
久堂家の大きさを考えたらそうなってもおかしくはないのかもしれませんが、
嫁に出した父親ですら清霞と美世がうまくいくわけないと言っているのが悔しいです。
捨てたも同然の娘、という言い方も酷過ぎますね。
約束通り辰石に嫁いでいたら、香耶と比べられる毎日は続くでしょうし、幸せになっていたとは思いませんが、父親が本当に最低で、がっかりしてしまいました。
美世に幸せになって欲しいです。
*まとめ*
『わたしの幸せな結婚』4話のネタバレを紹介しました!
辰石家としては、美世を嫁に欲しかったようです。
まだ諦めていない様子ですので、何か行動を起こすのか気になりますね。
