『私の夫は冷凍庫に眠っている』
暴力を振るう夫を殺した夏奈。
自由になれたとほっとしている夏奈の元に、
殺したはずの夫が現れて…。
なぜ殺したはずの夫が生きているのか、ホラーな展開がドキドキです!
『私の夫は冷凍庫に眠っている』1話のネタバレを紹介します!
『私の夫は冷凍庫に眠っている』1話 ネタバレ!
夏、祭りの夜に、夏奈は夫の亮を殺しました。
出会ってから5年、そして4年の結婚生活、いつからか亮を殺したいと思っていました。
夏奈は、昨日の残りの唐揚げの匂いを嗅ぎ、もう食べられないな、とつぶやきます。
昨晩、亮を殺したのは、計画的であったようななかったような…。
2年前に精神科でもらった睡眠薬がバッチリ効いたのです。
夏奈は、亮の死体を埋めるためのシャベルを探しに庭に出ます。
すると、目の前の道を子供が楽しそうに走っていきます。
今日は盆踊り、たしか明日まで。
人通りも多い夜に穴なんか掘ったら怪しまれます。
それに、浅い穴だと臭いが近所に漏れるかもしれません。
夏奈は昨日の唐揚げも冷凍庫に入れておけば腐らなかったのに、と考えたところで、倉庫に冷凍庫があるのを思い出します。
幼い頃、夏になると祖父がよくここでアイスキャンディーをくれました。
その時に使っていた業務用冷凍庫は、祖父が近所におった駄菓子屋から譲り受けたものです。
駄菓子屋の店番をやっていたタエさんはお正月にお餅を喉に詰まらせて亡くなりました。
祖父の初恋の相手だったらしく、その形見だったとか…。
夏奈は冷凍庫の電源を入れ、汗をかきながら亮を運びます。
夏奈は、恨まないでね、と呟きます。
憎しみが愛に勝ったのです。
夏奈は亮のおもちゃで、亮は機嫌が悪い日は夏奈を殴りつけました。
ずっと、苦しくてたまりませんでした。
ずっと亮を殺したいと思っていました。
しかし、同時にどうしようもなく愛おしいとも思っていたのです。
賑やかな声に導かれるように盆踊りの会場にたどり着いた夏奈は、太鼓の音に紛れて「これで自由だ」と叫びます。
自由に踊る夏奈を見て、通りすがりの人々はあんなに自由になれたら幸せだったかもと話します。
次の朝、目が覚まし、隣に亮の姿がないのを見ると、自分が殺したことを実感します。
機嫌良く朝ごはんを作っていると、「ただいま」と声がします。
「夏奈 朝ごはん 何?」
夏奈が振り返ると、後ろには亮の姿がありました。
『私の夫は冷凍庫に眠っている』1話 感想
いきなり夫を殺したというエピソードから入る第一話でした。
祭りの夜、ずっと暴力を振るわれ憎んでいた夫を殺し、夏奈は自由を喜んでいたように見えました。
憎しみが愛情に勝ってしまった、というセリフ通り、夏奈は亮を愛してもいたのですね。
苦しみと同時に愛おしいと思ったという表現がすごく切なく感じました。
最後の、亮が帰ってくるシーンが印象的でした。
たしかに夏奈が殺し、冷凍庫に入れたはずなのに…。
その出来事は夏奈の夢だったのでしょうか。
普通に家に帰ってきた時のように、ただいまと言い、会話をする亮は本物なのでしょうか。
当然、夏奈も驚いた表情を浮かべていました。
何が現実で、何が現実ではないのか、これからどうなっていくのでしょう!
*まとめ*
『私の夫は冷凍庫に眠っている』1話のネタバレを紹介しました!
何事もなかったかのように夏奈の元に帰ってきた亮。
その亮は本物なのでしょうか…。
今後の展開が気になります!
